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「生命と財産を守る防腐合板セミナー」開催

平成21年10月15日東京 東京木材会館
平成21年11月27日愛知 大日本木材防腐株式会社
平成22年 2月 5日大阪 ATCホール

「アメリカカンザイシロアリの被害状況と対策」
京都大学生存圏研究所准教授 吉村 剛
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 日本におけるアメリ力力ンザイシロアリによる被害例は、東京都江戸川区における1976年の報告に始まり、現在では25都府県でその被害が確認されており、アメリカカンザイシロアリは日本全国に広く薄く分布する種ととらえるべきであると考えている。アメリカカンザイシロアリの予防処理は、理論的には、①麹アリの侵入を絶対許さないような1mmの隙間もない完全なバリアー住宅工法の開発、あるいは②住宅に使用される全ての木質系部材の完全な薬剤処理、のいずれかによって達成されうる。これまで処理木材・木質材料のアメリカカンザイシロアリに対する予防効果に関するデータ集積を始めている。長期優良住宅を考える上で今後の需要な検討課題である。


「震災被害からみた木造家屋構造部材の生物劣化の実態解明と防止策」
大阪市立大学生活科学研究科准教授 土井 正

 これまでの、日本における地震による木造住宅の被害状況について歴史的に説明。特に阪神大震災における東灘地区での詳細な被害状況の調査によれば、倒壊した家屋の多くに、腐朽、蟻害の痕跡が見られた。地震災害から住宅を守るためには合理的な設計、正しい施工、耐久性への手立て、蟻害・腐朽に対する知識、適正な点検維持管理など総合的な対処が重要。古くから建築は水との闘いであるため、防湿・防水対策が肝心である。

 

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「防腐合板による耐震設計」
独立行政法人森林総合研究所フェ口一
セイホク株式会社 技師長 神谷 文夫

 法改正や少子高齢化など現在のトレンドを考えると構造用合板が有効である。構造用面材としての、合板の構造的な役割、長期優良住宅で認定基準、品質確保法による劣化等級3と防腐合板の関係を紹介。また施工実例を示しながら耐震等級について説明。長期優良住宅の木造住宅の部材として考えた場合、ヒノキなどの耐久性が高いと言われている樹種でも、辺材のみならず、心材への加圧注入による防腐処理が安心である。

 

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